エキノコックス症

エキノコックス 人と動物の共通感染症
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エキノコックスとは

エキノコックスは寄生虫の一種です。エキノコックス症包虫症または包条虫症とも呼ばれます。

単包性、多包性、単嚢包性、多嚢包性の4種類の病型が確認されています。北海道でよく確認されているものは多包性エキノコックスです。

幼虫は野ネズミに寄生していて、成虫は主にキツネに寄生しています。

エキノコックス症は人に感染する「人と動物の共通感染症」です。英語で「zoonosis (ズーノーシス)」と言います。広く知られている狂犬病やレプトスピラ症、Q熱、トキソプラズマ症、サルモネラ腸炎、猫引っかき病も人獣共通感染症です。

人への感染経路

感染経路はエキノコックスの卵が水や食べ物などを介して口に入ることによる経口感染です。

エキノコックスの卵が口に入ると、腸で卵から幼虫になります。そして、肝臓に寄生します。

エキノコックスの人への感染

人にエキノコックスが感染しても自覚症状が出るまで数年から10数年かかることもあり、気がつかないうちに悪化してしまいます。

エキノコックスは主に肝臓に寄生し、肝機能障害や黄疸、腹痛などの症状が現れます。そのまま放置すると、脳や肺に転移し、命にかかわることもある非常に危険な病気です。

予防方法

  • 野生動物にむやみに触れないこと。もし触れてしまったらしっかり手を洗う。
  • 生水は飲まない。
  • 山菜や果物などの食べ物は、念入りに洗ってから食べる。
  • 服や靴の汚れをきれいに落とす。

参考文献

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